自律訓練法(Autogenic Training)


●自律訓練法とは
自律訓練法は、1932年にドイツの精神科医シュルツによって体系化された一種の自己催眠によるリラクセーション技法です。心と身体が密接に関係していることを巧みに応用し、身体の筋肉や血管をゆったりとさせることで心のリラックスを促し、心身のバランスを回復させていく心身調整法です。
自律訓練法は、公式が標準化されていること、適応範囲が広いこと、副作用が極めて少ないことなどから、今日では、単に臨床(心理生理的治療法)の領域に留まらず、産業、教育、スポーツ、芸術、一般健康講座などの日常生活の多様な場面で行うことのできるセルフコントロール技法として用いられています。

 

●自律訓練法のさまざまな効果
自律訓練法には、使用する立場や意図および用い方によって、さまざまな効果が得られます。
・自律神経の安定化
・心身を、疲労回復を図る「休息型」に変える
・緊張、イライラ、不安の低下
・身体感覚への気づき
・身体的緊張や痛みの緩和
・意識野の拡大
・イメージが浮かびやすくなり、創造性が高くなる
・集中力がつき効率が上がる
・内省力がつき、自己向上性が増す
などなど。

また自律訓練法は、ダンサーが行うメンタルトレーニングのリラクセーション技法として、最も頻繁に用いられている技法の1つです。イメージトレーニングとの相性も良く、イメージトレーニングを始める前のリラクセーションにもよく用いられています。日常生活やレッスンに効果的に取り入れることで、上がりの予防、自分の心身状態の把握、身体感覚のイメージ能力を向上させる効果も得られます。

 

●自律訓練法の手順
まず、静かな部屋で、仰向けに寝ます(椅子でも可)。次に、軽く目を閉じて、呼吸を整えます。そして、公式を繰り返し心の中で唱えます。頭の中にイメージしながら、何回か繰り返します。暗唱する公式は7つから成っています。
・背景公式(安静練習)
・第1公式(四肢重感練習)
・第2公式(四肢温感練習)
・第3公式(心臓調整練習)
・第4公式(呼吸調整練習)
・第5公式(腹部温感練習)
・第6公式(額涼感練習)
公式をすべてできなければ効果がないということではありません。導入の初期段階では第2公式までの練習を行い、大部分の人が第2公式まで習得した自律訓練法を行って効果をあげています。

今回のワークショップでは、実際に自律訓練法を第2公式まで実施し、リラクセーション体験をしていただきます。そしてそこで得た心身の感じを自己内省しながら、参加者同士が体験を分かち合えるグループシェアリングを行います。
今まで体験したことのない、心理学的アプローチによるリラクセーションをぜひ体験しにいらしてください。


セッション時間 60min
定員数 8名程度
※締め付けの少ない服装でご参加ください。